動物病院運営コラム

新卒採用の雇用条件と福利厚生

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以前獣医学生を対象とした動物病院選びのアンケートを実施したところ、「ワークライフバランス」「教育環境」「院内の雰囲気」がトップ3に選ばれました。(図1)

 

(図1)

 

一般企業における総合職の新卒者の大半は、雇用条件や労働環境を優先します。
しかしその中でも優秀な学生は、企業の成長性や独自性を優先事項にします。
高学歴である獣医学生においても客観的に見ればその傾向は見られるのですが、就活慣れしていない学生たちは自覚をしていません。

 

そのため、アンケートを取ると雇用環境・教育環境・関係性を重視して今います。
そして、採用側もその優位性を告知します。
・新卒の給与条件が良い、長期在籍での給与の上がり幅が良い
・学会賛助や研修医制度が充実している
・スタッフで旅行や飲み会をしていて雰囲気が良いよ!
という動物病院様をよく見かけませんか?

 

しかし、学生に詳しく聞いてみると、雇用条件や福利厚生は限定要因ではありますが、決定要因ではないようです。

 

 

そのため、採用側からすると、

「こちらのほうが雇用条件が良いのにどうして採用出来ないのだろう」

「あの動物病院のほうが条件は悪いのに・・・」という話になってしまいます。

また、多くの動物病院に実習や見学に行っている学生は、雇用条件の細かい差異ばかりに目が行ってしまい、どこの動物病院も同じに見えてしまうのです。

 

医師に於いて、研修先の病院探しも同様の状況になっています。

医師の研修医の給与は200万円前後から900万円以上まで大きく異なります。

地域差もありますが、首都圏でも高額でそこまで忙しくないにもかかわらず研修医が集まりにくい施設があります。

逆に、薄給で超多忙にも拘らず毎年大人気の施設もあります。

獣医師の場合、就職先は動物病院だけでなく企業・畜産・企業など多くの選択肢があります。

その中で、貴院を選んでもらうために、どのような魅力を伝える必要があるのか、考える必要がありそうです。

 

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