犬パルボウイルス性腸炎におけるマロピタントとオンダンセトロンの効果

犬パルボウイルス性腸炎におけるマロピタントとオンダンセトロンの効果

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Assessing the Efficacy of Maropitant Versus Ondansetron in the Treatment of Dogs with Parvoviral Enteritis.

Sullivan LA, et al. J Am Anim Hosp Assoc. 2018 Oct 1. doi: 10.5326/JAAHA-MS-6650. [Epub ahead of print]

 

Sullivanらは、犬パルボウイルス性腸炎におけるマロピタントおよびオンダンセトロンの効果を検証するため、マロピタント1mg/kgを1日1回投与する群(マロピタント群)11例とオンダンセトロン0.5mg/kgを1日3回投与する群(オンダンセトロン群)11例の臨床的な回復状態および入院期間を比較する前向き無作為化単盲検試験を実施した。制吐薬はいずれも静脈内投与され、さらにセフォキシチンおよび経腸栄養で治療された。嘔吐の頻度および疼痛スコアを1日2回記録し、必要に応じて鎮痛薬と制吐薬の追加投与が行われた。評価指標として、臨床的重症度スコア、体重、およびカロリー摂取量を毎日モニターした。マロピタント群とオンダンセトロン群を比較した結果は、入院期間(3.36日±0.56:2.73日±0.38、P=0.36)、制吐薬を追加投与した症例数(3例:5例、P=0.66)、嘔吐の持続日数(5日:4日、P=0.65)、自発的な食事開始までの日数(2日:1.5日、P=1.0)について、いずれも有意差は認められなかった。結論として、パルボウイルス性腸炎に関連する臨床徴候の管理において、マロピタントおよびオンダンセトロンの有効性は同等であることを示唆している。

 

http://jaaha.org/doi/10.5326/JAAHA-MS-6650

PMID: 30272481

 

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